湿度計は温度計とセットになっていたり、コンパクトで置くだけで使えるものがあります。
ただ本体を置く周辺しか測定できないので、狭いところや離れた場所の測定には不向きです。しかし、外付けのセンサーを利用できる製品なら、狭いところの湿度も、離れた場所の湿度管理が行えます。手頃な価格帯だと精々2mが限界ですが、別売のセンサーを用意したり、無線子機付きの湿度計を良いするとそれ以上の距離に対応できます。
湿度計に使用するセンサーは、湿度を感知する素子とリード線が接続されていて、反対側に接続用のプラグが付いている形です。その為、市販の汎用素子やリード線の用意を行えば、自作で湿度計のセンサーを作ることが可能です。勿論、絶対に使えるという保証はないですし、故障の原因になることもあり得るので自己責任です。最初から手間なく確実かつ便利に使いたい場合は、長いセンサーが付いているより高性能な湿度計が狙い目となります。
性能や精度が上がるほど価格も上昇しますが、その分対応する環境条件が広かったり、低温や高温環境下でも良い精度が出ます。しかも、データロガー機能付きで記録できたり、校正に対応していて長期間の精度維持が可能な製品も選べるようになります。価格が高いので予算に余裕がないと買えませんし、場合によっては桁が1桁増えますが、長く正確に使えることを考慮するとむしろお得です。重要なのは、何の為に測定を行うか目的を明確にしつつ用途に合う製品を選び、金額の妥当性を検討した上で購入して使用することです。