温度計用センサーを詳しく知ろう
2019年5月3日

温度計のセンサーは測定範囲に注意

温度計を選ぶ時に使いやすさや機能ばかりを気にしてしまいますが、本当に注意すべきはセンサーの方です。

形状や材質など数多くの種類があり、対象物の性状によって使い分ける必要がありますが、それだけではなく測定範囲と精度にも違いがあります。例えば、対象物に差し込むことができる棒状の温度計のセンサーは、強度を重視しているため反応速度が遅いと言うデメリットがあります。温度計の性能が高く、サンプリングの間隔が短いものでも結果は変わりません。

金属の熱伝導率によって測定する温度に達するまでにある程度の時間を要します。また、精度を重視する時には温度範囲を制限することがあります。反応速度を上げて細かな変化に対応するために特化したものを使用します。耐久性は落ちるので短い間隔での交換が必要です。対象物が高温な時にも限定した使用条件になることがあります。1、000度などの高温になると、一般的な熱電対では破損してしまう恐れがあります。

センサーを耐熱素材で覆うことで高温に耐えられるものにします。その分、低温での測定はできなくなります。対象が複数ある場合、一つの温度計でたくさんのポイントを監視しなければいけません。マルチチャンネルのものを利用すれば、一度に複数の情報を見ることができます。チャンネルごとに補正が必要な場合もありますが、何台も温度計を用意するよりも安価で効率的です。測定後に保管する記録も1つで済むため、とても便利です。

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